先日、東京の不動産屋さんから当社に電話問い合わせをいただきました。
その内容は『野立て看板を取り扱っている広告代理店から野立て看板を設置させて欲しいと言われた。場所は大津京付近(滋賀県大津市)だが、年間6万円の地代は妥当か?』と言う内容でした。
不動産屋さんは地権者ではなく土地の管理をされているようで、「看板の相場自体が分からないし、土地勘も無いので教えて欲しい」とのことでした。
ワイスリー企画で野立て看板は取り扱っていないのですが、知識はありますし、困っておいでのようなので地元業者としてお応えしました。
看板のサイズは1.8m×2.7mとのこと。広い幹線道路ならやや小さく感じますが、町中であれば畳3枚サイズはレギュラーサイズといったところ。
難しいですね。年間6万円は高すぎず安すぎずと言ったところでしょうか。
ただし同じ大津京内でも立地によって広告価値は大きく違う。上代(広告主と広告代理店との契約金額)が変わる分、地権者にお支払いが出来る年間契約料も変わります。
逆に言うと、地代が高いとスポンサーがつかないので、広告代理店は地権者に地代を払う事が出来ないと言うことです。
※契約形態にもより異なる場合があります。広告代理店は場所を押さえるために、いわゆる空家賃を払うこともあります。
道路沿いであれば渋滞箇所、また大型ショッピングセンターや駅なんの前は広告価値が高い。平たく言うと人の目に付かない場所は広告価値が低いのです。
又、場所は良くても見え難いロケーションであれば広告価値が高いとは言えません。
看板には片面しか設置出来ない場合もあれば、両面設置出来る場所もあります。契約にもよりますが、両面設置が出来る場合でも片面づつの契約にする場合もあります。
前述でふれた※空家賃を広告代理店が地権者に支払う場合は、広告代理店もスポンサーが決まらないと言うリスクを減らす為に、目利きはよりシビアになるでしょう。
希少価値などの条件も重なり、年間6万円は高い場合もあり安い場合もあり得るのです。